【XM】信託保全ですか?それとも分別管理ですか?

国内FX業者の場合、金融庁の指導により信託保全が義務付けられていますが、海外FXの場合は業者によりけりです。XMの保全体制はどうなのか、この記事で詳しく解説します。

信託保全と分別管理の違い

FX業者の保全体制は、大きく分けて信託保全分別管理の2つがあります。

信託保全とは

「信託保全」とは、顧客の資金(証拠金)を外部の金融機関へ預けて、運営資金と顧客資金を完全に切り離したかたちで管理することを意味します。

万が一業者が破産した場合でも、信託法人や弁護士などの受益者代理人を通じて資金が戻ってくるので、持ち逃げされてしまう心配がありません。また、業者側の財産が差し押さえられたとしても、その影響が信託保全におよぶことはありません。

さらに厳密に言うと、信託保全は「全額信託保全」「一部信託保全」に分かれており、前者はその言葉通り顧客資金が100%守られているのに対し、後者は補償額に上限が設けられています。

国内業者は全額信託保全が義務付けられていますが、海外業者の場合は業者が持つライセンスによりけりです。キプロスのCySECライセンスなど信託保全を義務付けているものがあれば、セーシェルライセンスやベリーズライセンスのように義務付けていないものもあります。仮に信託保全を導入していたとしても、全額信託保全をしているところは稀ですので、こまめな出金を心がけるようにしましょう。

分別管理とは

一方の「分別管理」は、運営資金と顧客資金を切り離しているという点では信託保全と変わりありませんが、そこに第三者の監視が入るか否かがポイントになります。

分別管理の場合、あくまでも業者内で口座を別々に分けているだけなので、その信頼性は業者それぞれの経営状況によってまちまちです。第三者の目が行き届かないため、業者内の人間が顧客資金を横領したり、破産した際に持ち逃げされてしまう可能性も否めません。

XMは信託保全?それとも分別管理?

XMは本社XM.comと各国の支社によって構成されており、XMグループ全体で分別管理を行っています。保管先はロンドンに本拠を置くバークレイズ銀行で、総資産は2兆ポンドにも及ぶ超巨大銀行です。

XMTradingを監督しているセーシェル金融庁はそれを義務付けておらず、残念ながら分割管理のみとなっています。

XM側としては「顧客資金が運営資金へ流れることは無い」と約束していますが、万が一XMが倒産してしまった場合、債権者に顧客資金の一部が差し押さえられてしまう可能性はゼロではないため、分別管理だけだと心もとないのも事実です。

そこで、XMTradingでは独自の判断でAIGの保険に加入しており、最大100万ドル = 約1.2億円の補償を約束しているので、事実上の信託保全といえるでしょう。AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)といえば、5万人以上の従業員を抱え総資産約5兆ドルを誇る世界有数の保険会社ですので、XMとAIGが同時に潰れるなんて事態はそうそう考えられませんよね。